産後半年以内に骨盤矯正しないと…
・骨盤が歪んでしまう
・骨盤が開いたままになる、そのまま固まる
・産後太りが解消されない
など、聞いたことがありますか?
私は専門職でありながら、深く考えたこともなく「産後の骨盤矯正した方がいいんだろうな」って思ってました。いざ自分が当事者になってみると、一般の人が思ってる骨盤の歪みってどういう事だ?骨盤開くって何事!?と色々疑問に感じることが。
まず、皆さん安心してください!!上に書いた3つはよく聞きますが、実際に医学的根拠はありません。
骨盤を整える必要がある人は、痛みや尿漏れなどのトラブルがある方かなと思います。
しかし、このような症状も骨盤だけが原因とは限りません。そのために、しっかりと身体の評価のできる専門家にみてもらうのが安心です。
①骨盤の歪み、開き
妊娠するとリラキシンというホルモンが出ることで骨盤が緩みます。この緩みは数mmのことなので、言葉のイメージ程ではないですよね。関節の可動性が増えて安定性が低下するという事です。
そもそも、あんまり骨盤がずれていたら歩けないだろうし、とんでもなく痛みを伴うはずです。産後のホルモンバランスは8週間程かけて非妊娠時の状態に戻っていきます。骨盤の状態の戻りについてはデータとしては不明なようですが、やはり徐々に戻っていくものでしょう。子宮の大きさにより横に開いていた分なんかは早く戻るはずです。歪んだまま固まってしまうというのは何の情報なのかわかりませんが、そんなことはありません。そうだとしたら、高齢者の皆さんリハビリしても何の効果も出なそうです(笑)特に産後一カ月は体を大事にする期間なので、変な迷信にとらわれず皆さん穏やかに過ごして頂きたいです。
②産後太り
妊娠期間中、おなかの赤ちゃんを育てるためにお腹の筋肉はずっと引きのなされていた状態です。そして、姿勢も大きく変わりつわりやマイナートラブルによって身体がガチガチだったりします。身体が硬く、お腹の筋肉や骨盤底筋がうまく使えない状態の人が多いです。
ぽっこりお腹も時間をかけて戻っていくので、焦って無理な筋トレなどは禁物です。産後半年たって痩せない場合は、もしかしたら生活習慣(食事・睡眠・運動)が原因かもです。
今は情報があふれている時代なので、正しい情報を選択して余計な心配をしない妊娠・産後期間を過ごせると良いですね。SNSなんかでは商品を売るために「今これを付けて骨盤ケアしないと痩せない、骨盤が開いたままになるよー」とかあるようなので、お気を付けください。